豊胸:幹細胞と血小板

脂肪注入をさらに推し進めた最新の治療技術による豊胸、それが幹細胞注入です。ここで言う幹細胞とは、脂肪由来幹細胞を指します。そもそも脂肪組織と周辺には、未分化な細胞が発生し、そこに幹細胞も存在することが判っています。幹細胞こそ、現代最先端の再生医療で最も注目されているキーワードだということはご承知かと思います。これを豊胸にも応用しようというのが幹細胞注入による豊胸なのです。

幹細胞を移植された部分ではその部分の新しい組織として成長し、定着することが知られていますが、脂肪吸引の際、これら幹細胞を同時に取り込み、幹部に再注入してやることで、注入された物質が新たな脂肪細胞として、つまり新たなバストの本体として成長してくれるのです。従来の脂肪注入による豊胸に比べ、体内に吸収されて縮小することもなく、それどころか「本物のバスト」として成長してくれることが確認されています。

人工的な遺物注入でなく、本人の脂肪由来幹細胞を利用することで、親和性と定着性は飛躍的に向上し、なめらかで弾力のある、ナチュラルなバストが実現されるという、まさに夢の豊胸がこの治療法なのです。しかもオペレーション自体はれっきとしたボディデザインですから、身体全体のプロポーション・バランスもより理想に近づけることが可能となりました。

豊胸に利用される新たな注入物質として、幹細胞とともに注目され、実用化されているのが血小板注入法です。これもまた再生医療のノウハウが存分に生かされた治療法なのです。基本は今まで紹介した脂肪吸引&脂肪注入法と同じですが、幹細胞に加えて、本人の血液から抽出・精製した血小板に代表される成長細胞を用います。すると幹部では毛細血管の再生が促進され、脂肪細胞の定着率が明らかにアップするのです。

この豊胸では、生着した脂肪細胞は成長細胞によって成長が促進され続けるため、より効果的なバストアップが自然な形で実現するのです。幹細胞注入による豊胸と同じく、まがいものでない本物のバストが生まれ育つのです。これまでの人工乳腺による豊胸とは明らかに異なるベクトルで確立された、未来の豊胸の中心に据えられるのが、これら再生医療のテクノロジーを用いた豊胸であろうと思われます。